脳の再生医療をご存じでしょうか?
脳卒中(脳梗塞、脳出血)後に多くの方が経験する後遺症には、以下のようなものがあります。
こうした症状でお困りの方に、富永病院は新しい治療の可能性を提供します。私たちは、札幌医科大学で行われている慢性期脳卒中治験に協力しており、患者様のご紹介から入院前の検査、治療後の定期診察、リハビリサポートまで一貫して対応しています。
新しい薬が「医薬品」として使用されるまでには、長い年月とたくさんの人の協力が必要となります。
人での有効性や安全性を確認する試験のことを「臨床試験」といい、その中でも厚生労働省に医薬品として認めてもらうために行う臨床試験のことを「治験」と呼んでいます。
そして、治験で使われる薬を「治験薬」と言います。治験が終了した後、厚生労働省が承認して初めて、「医薬品」として世の中に出ることができます。
この治験で使用される治験薬は、患者さん自身の骨髄液から採取した自家骨髄間葉系幹細胞です。骨髄には、血液を作るだけでなく、神経や血管などの細胞や組織に分化する能力を持つ「骨髄間葉系幹細胞」が含まれています。この細胞を用いて、脳の神経組織を再生させ、脳卒中の後遺症の軽減を目指す治療が行われています。
具体的には、患者さんの骨髄液から骨髄間葉系幹細胞を分離し、自分の血液を用いて約2週間培養します。この治験薬は、約1億個の細胞を静脈内に点滴で投与することで、後遺症の改善効果が期待されています。
脳卒中の発症から半年以上経過し、後遺症にお困りの方は、再生医療の適応となる可能性があります。毎週木曜日に行っている脳の再生医療外来では、医師が診察し再生医療の可能性についてご説明します。診察にはご予約が必要となりますので、まずはお電話でご相談ください。
皆様からのご相談をお待ちしております。
再生医療治験のお知らせ : https://web.sapmed.ac.jp/saisei/
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