「胸が苦しい」「動悸がする」「息切れがする」「足がむくむ」などのご症状は、心臓の病気の可能性があります。循環器内科は心臓や血管が原因で起こる疾患を診断、治療する診療科です。
心疾患の中には、早急にその重症度を的確に診断し、迅速な治療が必要な場合もあります。富永病院循環器内科では、心電図、レントゲン写真、血液検査、心エコー図検査や他の超音波検査、CT検査など、可能な検査は当日に施行し、診断結果の説明、治療方針の決定を行います。患者さんの不安なお気持ちを少しでも和らげる診療を心掛けております。
当院では冠動脈CT検査も、予約なしで当日に結果説明まで可能です。(条件によります)
急性心筋梗塞症や狭心症などの冠動脈疾患、心不全、不整脈、心筋疾患、弁膜症、先天性心疾患
当院では2009年1月に最新式の320列CTスキャンを導入致しました。
今までCTスキャン(以下、CT)は、心臓のように動いている臓器では、画像がブレてしまうため、あまり多くの情報を得ることはできませんでした。その後の技術の進歩によって、多くの断面を同時に取れるようになり、心臓CT検査が可能となりました。
特に有用であるのは、狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患(虚血性心疾患)の診断です。従来、冠動脈疾患の最終的な診断をするために、心臓カテーテル検査という、心臓の筋肉を養っている冠動脈という血管に造影剤を注入し、撮影する方法を行っていました。カテーテル検査は、体の中にカテーテルを挿入し、さらに検査後も血管の圧迫のため、4時間以上も安静が必要であり、患者さんにとって非常に負担のかかる検査です。入院せずとも行える心臓CT検査では造影剤を注入して、数秒から十数秒の間、息を止めるだけで、カテーテル検査に近い画像を撮像することができるのです。
最大の特徴として、従来の64列CTでは、部分的な画像をつなぎ合わせて心臓の全体像を作りますが、320列CTでは16cmの幅で一度に心臓全体をまるごと撮影できます。その結果、息を止める時間も短く、造影剤や放射線被爆量も少なくて済むため体への負担が少ない心臓CT検査が可能となりました。また、従来では困難なことも多かった不整脈の患者さんへも対応が可能となり、これからの狭心症・心筋梗塞の検査の中心的な役割を果たすことになるでしょう。
当院ではこの320列CTを導入し、患者さんにとって、今までよりも簡単で、体の負担も少なく狭心症や心筋梗塞の検査をおこなっております。胸の症状がある方、狭心症などのご心配な方は、当院循環器内科を受診下さい。
狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患では心臓を養っている血管(冠動脈といいます)がせまくなり、心臓の筋肉に十分な血液を運べなくなっています。この冠動脈のせまくなったところを判断するために、最終的に行う検査が心臓カテーテル検査です。
カテーテル検査では約2mmの管を腕や足の付け根の血管から、心臓まで運び、造影剤を用いてせまくなっているところを判定したり、心臓の中の圧力を測ったりすることによって心臓の働きを調べることができます。
さらに、冠動脈にせまい場所があった場合には、必要に応じてそのせまい場所をバルーン(風船)で広げ、ステントという金属性のバネ・コイルでせまい場所を押し広げて、そのまま留置しておくという経皮的冠動脈形成術(冠動脈カテーテルインターベンション:PCIといいます)を行うことができます。当院では、このような治療を多数行っております。
もちろんこのような治療のみが虚血性心疾患の治療ではなく、ライフスタイルの改善や薬物療法をあわせて行っていくことで、より元気な生活を安心してお過ごしいただけるようにと考えております。
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